きょうだい児の考える事

きょうだい児の色々を書いていきます。

出生前診断の倫理について思う事

 

出生前診断

 

調べてもわかりやすいサイトがあまり出てこないのですが

基本的に13,18,21トリソミーと神経管奇形及びその染色体異常と

DNAの塩基配列異常がもたらす各種疾患 ということで

 

各種疾患と言われても正直ピンとこないですね…

疾患が分かるのは便利なんですが

 

やるかどうか やってどうするかなど

やることも悩みますが やった後の対応についての方が

本当に悩むことだと思います。

 

出生前診断や遺伝子操作のような話題になるとき

大体映画のガタカが紹介されています

 

↓これ

 

あまりに毎回取り上げられるので一応見たんですが

もちろん、いい映画だとは思うけど

 

実際に障害者とか病気を持っている人が身近にいる場合

ただのいい映画だけで終わると思います。

 

これを見たから出生前診断やる、やらないとはなりません。

遺伝子操作をして優秀な人間を作る世界というのが 

主人公が立ち向かうべきテーマなので

 

産まれる前に障害があったら中絶するか?

という問題と向き合う人とは少し違います。

 

倫理について

出生前診断で障害や疾患が認められた場合

中絶するかどうかが一番の問題です。

 

生命倫理的に考えたら まぁ明らかに問題があると思います。

障害があるから中絶していいのかと言われたら

表面上はダメ どんな子でも育てるべきとなるでしょうが

 

実際は新型出生前診断の導入後

検査で異常が確認された346人中334人が中絶しています。

96,5%が中絶を選択

「新型出生前診断」(NIPT)しん
「新型出生前診断」(NIPT)

mainichi.jp

これが現実ですね

 

本音を言えば誰でも 望んで障害者の子供は欲しくないのでしょう

 

産まれる前から障害があると分かっているなら

産んでもどうすればいいのかわからない

育てる自信がないと思ってしまうのも仕方ないと思います。

 

新型出生前診断を受ける人は

診断を受ける条件に

    • 出産予定日時点で妊婦さんが35歳以上を迎える高齢出産の場合
    • 妊婦さん本人あるいは旦那さんに染色体異常が見られるため、胎児がダウン症候群などの先天性疾患を罹患している可能性が高い場合
    • 過去に実際に13トリソミー、18トリソミーダウン症候群を患った赤ちゃんを妊娠・出産した経験がある場合

 ということなので

 

周りに障害者がいない健常者同士の結婚より

周りに障害者がいる人の方が出生前診断を進んで受けていると思います。

 

だから障害者に対して理解がない人たちが無知故に中絶を選択しているというより

障害者の実情を知っている人たちだからこそ、中絶を選択しているとも考えられます。

 

それが良いことなのか 悪いことなのかについては

複雑な要素がありすぎて 答えは中々出ないと思います

 

出生前診断を受けて 何も異常がないと判断されても

なんらかのミスや 診断に現れない障害を持って子供が生まれた場合

その子供を殺すことは罪に問われますが

 

出生前診断で障害が確定した子供を中絶して殺すことは

罪に問われません

 

障害児の育児に疲れ切ってしまい

あの時中絶しておけば良かったと思いながら子供を育て

最悪無理心中をしようかなどと考えてしまうことは

両親にとっても不幸ですが

 

一番は子供が不幸です。

愛情を受けられないで育ってしまう子供が一番悲しいと思います。

 

どんな子でも愛して 大切に育てると

言葉で言うのは5秒で済みますが

実際は数十年間の自分の人生を捧げなければ出来ません。

 

本当に難しいことです。

その中で障害があると分かっていても

産むことを選択し、今育てている人たちは本当に凄く立派だと思います。

少なくとも 僕には勇気がなくて出来ない選択です。

 

なるべく一人で抱え込まずに

時には八つ当たりすることも大切です。

 

同じような悩みを持っていて

気持ちを分かってくれる人は必ずいます。

 

個人的に思う事

メリットだけを考えたら中絶するべきだと思います。

それはきょうだい児として障害者が身近にいる人間としての最善だと

僕は思います。

 

ただ、メリットだけを考えて生きられるほど

人間は強くないとも思います。

無駄なことがあるから、人生は楽しいと思います。

 

妹は障害者であり、社会的に見たら

健常者に比べて劣った存在だと思います。

 

でも、僕は妹が好きだし 

妹の存在があったから、人に優しくすることが出来たりして

僕の中で存在がプラスだと思えているからです。

 

もし妹が生まれる前に戻って 

障害があるから産むか産まないかの選択を僕が選べるとしたら

 

無駄な事と知りながら

絶対母に産んでもらいます。

なんだかんだ いなかったら寂しいし

自分が自分でなくなってしまう気がして怖いんです。

 

でもきょうだい児のことが嫌いな人は

中絶してもらう選択をすると思いますし

それに対して悪く思うこともありません

 

人の本当の幸せは その人にしかわからないと思うからです。

僕や周りに何を言われても 本当の幸せなら揺るがないでしょうし

 

子供が障害者でも幸せな人は沢山いて

それが強がりや 自分を騙しているわけでもなく

その人の心からの幸せなんだと 昔は理解することが出来ませんでした。

 

そんなのただの諦めで 自分のことを不幸だと思いたくないだけだろって

心の中で冷笑的に見てしまっていましたから

 

メリットや良いことばかりを追求していくのが

本当に自分の幸せに繋がる事なのか

僕もまだまだ よく考える必要があると思います。